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徒然妄言日記

萌え語りやサイト関連の話、時に生存報告な日記。 主に二次創作の絵(女性向け同人)や夢(ネタ)混在のある意味カオスな内容となるため苦手な方、苦手・嫌いな方の閲覧はご遠慮ください。

2026/05/12 (Tue)

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2012/08/27 (Mon)

読むのは苦手、書くのは好きという矛盾。

リハビリがてら5D'sSSを携帯サイトにうpしましたー。
書き出したのはつい最近ですが、ネタを思いついたのは大分前だったりします。
悲恋系は読むの苦手ですが、書く際には暗い系と併せて突然ブームがやってきます。
とはいえ、流石にネタ降臨→即創作はなかなか難しいですね…。
ほんと脳内妄想変換機があってほしいと何度思ったことか(笑)

さて、今回は続きのページに遙かのチモ連載の序章を放置していこうかと思います。
現在1話目を書いているんですが、如何せん他ジャンルの連載やらも同時に書いているので、さくさく進行できていませんorz
速度を考えるなら、ジャンル関係なしに連載は一つか二つに絞る方がいいのかな、とも思ってはいるのですが…(汗)
思考できる体と時間、そして創作能力がもっとあれb……はい、詮無きことですね。

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満月の綺麗な夜だった。
その男は宴の席を離れ一人月見酒を楽しんでいた。
年は二十半ばあたりだろうか。月光に照らされて銀の髪が闇に際立って映えている。
 
 
「このような所にいらしたのですか」
「重衡か……クッ、お前も抜け出したのか」
「兄上と一緒にしないでください。私は兄上を呼び戻しにきたのです」
「そうむきになることもないだろう。あのような宴に興じることほど退屈なことはあるまい」
「だとしたら尚更戻っていただきます。私だけあそこに縛られるのは公平ではないので」
 
 
何を言っても無駄なことくらい重衡とて嫌と言うほど理解している。
なんせこの兄の弟を二十年以上やってきたのだ。
変わるはずも変えるはずもない兄の性格を今更更させる気は毛頭ない。
自分とて好き好んであそこに留まっているわけではない。
要はこの大きな子どもに対する無駄な説得を続け、少しでも時間を稼ごうとしているだけである。
徒労とも言える行為ではあるが、宴席に居座り続けることを考えればまだ許容の範囲なのだ。
重衡の嫌味も右から左へと聞き流し、知盛はなおも月を眺めては手にした杯を口へと運んでいる。
重衡はそんな知盛を暫く黙ったまま見ていた後、彼もまた視線を天上に浮かぶ月へと向けた。
 
闇を照らす十六夜の月。
今宵は一段と美しく感じられ、まるで天女が降臨するような前触れでもあるのだろうか。
 
 
「相変わらず月が好き…か」
「そういう兄上こそ飽きずに眺めているではないですか」
「月は煩く騒がないからな…」
 
 
主語は誰を指しているのか定かではないが、要するに静かに月見を楽しむという形をとっていれば宴を抜けた理由の一つにでもなるためだろう。
双方無言で天空を仰ぎ見ていると、月が一瞬目を覆いたくなるくらいまばゆいばかりの閃光を放った。
刹那の輝きに知盛と重衡は咄嗟に瞳を閉じた。
一呼吸置いた後にそっと目を開ければ、なんてことはない。
月は先程と同じように優しい光を地上に照らし出している。
しかし、先程と違う光景が彼らの目の前にあった。
それまで姿形一つなかった庭園に見知らぬ女が俯せで倒れ込んでいる。
 
 
「これは……」
「月から舞い降りた天女…には似つかわない姿だな」
 
 
知盛の言う通り女は怪我を負っているらしく、腕や足に幾らかの刀傷が見受けられた。
ここ最近戦と言う戦は起きてはいないため、恐らく野党か何かに襲われたのかもしれない。
とはいえここは平家の邸である。
普通の女、それも怪我をしている者が易々とこのような奥深くまで忍び込むことは難しい。
間者が潜り込んだ先で兵に見つかり返り討ちにされたにしても、今まで何の異変も知らせもないあたりそれも解せない話である。
いずれにしても怪しい者であることには変わりない。
他の者に見つかれば有無を言わさず牢獄行きか、それとも即斬首のどちらかであることは目に見えている。
さてどうしたものかと知盛が面倒くさそうにしていると、重衡は躊躇うことなく女の元へ歩み寄った。
そして彼女に触れようとした矢先、人の気配を感じた女が意識を取り戻すと瞬時に飛び起きて重衡との距離を取った。
女は得物とみられる刀を瞬時に構えて二人を睨みつけた。
鋭い眼光を放つ瞳は奥底に蒼い炎を宿している。
近づけば斬る。
躊躇ない殺意を湛えた視線はまっすぐに重衡と…その後方に見える知盛に向けられた。
 
ぞくり…。
突き刺さる殺意と共に向けられた覇気に知盛は震えを覚えた。勿論恐怖からくるものではない。
極上の敵と対峙する時に感じる愉悦に似た…いや愉悦そのものだ。久方ぶりに感じた言いようもない感覚が知盛の内にある歓喜を呼び起こす。
 
知盛と女の視線が重なったのは僅か数秒ほどの出来事だった。
心身ともに限界がきた女は崩れるようにしてその場に伏してしまった。しかし意識は失っても彼女は決して得物を手放しなどしなかった。
 
 
「完全に気を失ったようですね…」
 
 
さてどうしたものかと重衡が思案していると、今度は彼より先に知盛が動いた。
杯を置き徐に立ち上がると迷うことなく女のもとまで行き、あろうことか女を抱き上げるなりそのまま邸へと引き返した。
これには重衡も驚いたらしく、慌てて知盛を制止するとその真意を問いただす。
 
 
「兄上、何をなさるつもりですか?」
「…見て分からないのか?」
「分からないから聞いているのです」
「分からない…か。お前が最初にしようとしたことだ……と言えば分かるだろう?」
「……兄上が介抱するなど初めから思うはずもないと思いますが」
「クッ、…折角月が遣わした土産だ。ありがたく受け取るのが一番だろうに」
「………」
 
 
たまには月見酒も悪くない。
そう言い残して知盛は重衡に構うことなく女を抱えたまま庭から離れると、宴席にも戻らずその場を後にした。
 
 


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ぶっちゃけますと、こっそり設置した没作品&見切り発車作品展示部屋にまんま同じものを載せていたりします。

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